公開講演会「ラテンアメリカの古代文明」第2回「古代アンデスの建築」
INFORMATION
ラテンアメリカ研究所では創設60周年を記念して連続講演会「ラテンアメリカ古代文明」を開催する。第2回目となる今回は「古代アンデスの建築」をテーマとして、山本氏には古代アンデス文明の基盤が築かれたとされる形成期(前3000-紀元前後)に建てられた神殿を中心に、日本の調査チームをはじめとした最新の研究動向をふまえながら、形成期社会の概要とその特徴について、また、渡部氏には、その後インカ帝国成立に至るまでの国家の興亡やその特徴、大規模建築等についてお話しいただく。
講師
山形大学学術研究院(人文社会科学部主担当)教授
山本 睦(やまもと あつし) 氏
2012年総合研究大学院大学博士号取得(文学)。2017年4月から山形大学。山形大学学術研究院(人文社会科学部主担当)教授(現在)。論文:(共著)2023.“View from the North: New Data from Cerro Narrío and Its Implications for Understanding the Interregional Interactions in the Central Andes,” Senri Ethnological Studies (New Perspectives on the Early Formation of the Andean Civilization: Chronology, Interaction, and Social Organization), 112, pp. 323-346.(共著)2022、「ペルー北部、インガタンボ遺跡の測量調査」、『古代アメリカ』(25)、53-63ページ。書籍:(共著)2023、『景観で考える—人類学と考古学からのアプローチ』、臨川書店。(共著)2022、『アンデス文明ハンドブック』、臨川書店。
南山大学人文学部教授
渡部 森哉(わたなべ しんや) 氏
2004年東京大学大学院総合文化研究科超域文化科博士号取得。2015年4月から南山大学人文学部教授(現在)。(単著)2023、「アンデス研究における理論の系譜」、『人類学研究所研究論集』南山大学人類学研究所第12号、96-110ページ。(単著)2022.“Actividades rituales en el Imperio wari: una perspectiva desde la parte norte del Perú”, In Wari: nuevos aportes y perspectivas. J. Ochatoma Paravicino & M. Cabera Romero (eds.), pp. 131-148, Ayacucho: Universidad Nacional de San Cristóbal de Huamanga.(単著)2021、「戦争と儀礼—古代アンデスの事例—」、『年報人類学研究』12、197-217ページ。書籍:(単著)2024、渡部森哉、『インカ帝国歴史と構造』、中央公論新社。